福田淳一財務事務次官のセクハラ発言問題について記者会見に臨むテレビ朝日の篠塚浩取締役報道局長(右)と長田明広報局長=2018年4月18日午後11時59分、東京都港区のテレビ朝日本社、鬼室黎撮影  (c)朝日新聞社
福田淳一財務事務次官のセクハラ発言問題について記者会見に臨むテレビ朝日の篠塚浩取締役報道局長(右)と長田明広報局長=2018年4月18日午後11時59分、東京都港区のテレビ朝日本社、鬼室黎撮影  (c)朝日新聞社

 財務省の福田淳一事務次官のセクハラ騒動の舞台となったバーへ行った。

 都内の駅から歩いて5~6分の場所だ。ラーメン屋やスナックなどのテナントが入る雑居ビルの上階にある隠れ家的なバーで、なぜか、ロシア語の店名で、店内にはカウンターがあり、100本以上の種類のボトルが並んでいた。

 週刊新潮、テレビ朝日によれば、福田氏は4月4日午後9時頃、このバーにテレ朝の女性記者を呼び出し「おっぱい触っていい?」「キスしたい」などとセクハラ発言を繰り返し、音声データも公表された。

 福田氏は18日、辞任を表明したが、テレビ朝日が被害を発表した後も、「(音声データは)一部しかとってない。全体を聞けば、そういうものに該当しない」とセクハラは改めて否定した。

 一方、テレビ朝日は「報道ステーション」で、女性記者が福田次官からセクハラの被害を受けていたことを明らかにした後の19日午前0時から緊急会見した。

 本誌記者も駆けつけたが、テレ朝受付で「放送記者クラブと財研(財務省記者クラブ)の方だけをお招きしています。それ以外の方は入れません」と、取材を拒否された。

「女性の人権にかかわることなのにどうして」とくいさがる女性記者など複数のメディアが入場を拒否された。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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